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1.3 日本語話者にとって注意すべき発音


日本語を母語とする学習者にとって、エスペラントの発音で特に注意したい点や、つまずきやすい音をいくつか挙げます。

RとLの区別: エスペラントでは R と L は別の文字・音であり、意味の区別もあります。R は巻き舌の [r] 音、L は舌先を上前歯裏につけて出す [l] 音です。日本語の「ラ行」は一瞬舌先を弾く [ɾ] 音で、RにもLにも近い音ですが、そのままだと両者の区別がつかなくなる恐れがあります。例えば rano(ラーノ「蛙」)と lano(ラーノ「羊毛」)は綴りも意味も異なりますので、できるだけ意識してRは舌を震わせる or 弾く、Lは舌先を当てたまま発音するなど発音に差をつけるよう心がけましょう。巻き舌が難しい場合は、Lは舌先を上あごにつけたまま「ル~」と伸ばすように発音すると違いが出しやすいでしょう。

VとBの発音: V [v] は上の歯と下唇で摩擦を起こす有声音で、英語の violin の V や日本語の外来語「ヴ」の音です。一方、B [b] は唇をしっかり閉じて破裂させる有声音で、「バ行」の音です。日本語話者は v を b に近い音で発音しがちですが、エスペラントでは varo(ヴァーロ「商品」)と baro(バーロ「障害物」)のように別の語と認識されます。なるべく下の唇と上の前歯で摩擦音を出す [v] を練習しましょう(鏡の前で「上の歯を下唇に当てて声を出す」と確認できます)。なお、話者の母語によっては v を [w] や [ʋ](英語の w に近い音)で発音する人もいます​。日本人でもどうしても [v] が出しにくければ、無理に「ヴ」の発音にこだわらずやや [w] 寄りの音で代用しても通じますが、聞き取りの上ではなるべく VとBを聞き分ける練習をしておくことをお勧めします。

CとĈ(ツとチ)の音: エスペラント C [ts] は「ツァ行」のような音で、必ず [t] と [s] が合わさった [ts] として発音します。日本語の「ツ([tsɯ])」の子音部分に相当し、例えば ci(綴り ci)は「ツィ」と発音されます。Ĉ [tʃ] は「チャ行」の音で、日本語の「チ([tɕi])」に近いですが、より舌先寄りの [tʃ] (英語 church の ch)です​。エスペラント文中で c を見たら必ず「ツ」と読み、ĉ を見たら「チ」と読む、と意識づけましょう。例えば centro は「ツェントロ」(中心)、ĉemizo は「チェミーゾ」(シャツ)といった具合です。

GとĜ(ガとジャ)の音: エスペラント G [g] は常に硬いガ行の音です。英語のように gi, ge で「ジ, ジェ」となることはなく、gitaro は「ギターロ」(ギター)と発音します。一方 Ĝ [dʒ] は英語の judge や日本語の「ジャ行」に当たる音で、[d] と [ʒ] が一緒になった有声の破擦音です。例えば aĝo は「アージョ」(年齢)と発音し(ĝ = [dʒ])、ago「アーゴ」(行為)と区別されます。読み間違えないよう注意してください。

Ĵ(有声の「ジュ」)の音: Ĵ [ʒ] は摩擦音のみで出す「ジュ」の音です。日本語の「ジ」は破擦音 [dʑ] ですが、ĵ はその破裂要素を除いた [ʑ] に近い滑らかな有声摩擦音 [ʒ] になります。英語では vision の si の部分や measure の s に現れる音です。最初を閉じない摩擦だけの音です。この音は馴染みが薄く、とくに Ĝ との弁別が問題ですが、英語の journal [dʒə́ːrnl] が ĝ 、フランス語の journal [ʒurnal] では ĵ の音となることに注目してサンプル音声を聞いてみるとピンとくるかもしれません。

HとĤ(ハとノド音)の違い: H [h] は日本語の「ハ行」と同じ息音で、特に問題ないでしょう。Ĥ [x] は前述の通り、より喉の奧で摩擦を起こす音です。スペイン語の j, ドイツ語やオランダ語の ch、ロシア語の Х に相当します。発音が難しければ無理せず、Hと同じ要領で発音しても大きな問題にはなりません​(エスペラント話者の中にも、Ĥ を発音せず代わりに [h] で済ませてしまう人もいます)。ただし綴り上は h と ĥ は別文字であり、本来異なる音価であることは知っておいてください。使用頻度は低く、例えば ĥemio(ヘミーオ、化学の古語)のような専門用語など限られた場面で使われます。

SとŜ(サとシャ)の違い: S [s] は常に無声の「ス」音で、日本語の「サ行」と同じです。Ŝ [ʃ] は無声の「シ」音で、ローマ字の sh、すなわち日本語の「シャ行」に当たります。日本語では「シ」は [ɕ] という少し柔らかい音ですが、エスペラントの ŝ は英語の she のような [ʃ] 音で、舌先をもう少し奥に引いて発音します。ただし両者は聞き分け可能な範囲であれば問題視されません。エスペラント表記で ŝ とあれば英語 sh と同じ「シュ」「シ」と発音する、と意識しましょう。

日本人にとってはアクセントの部分を伸ばすか伸ばさないかが気になるところです。実際にはあまり重要なところではありませんが、説明しておくと、アクセントのある音節を伸ばす場合は、以下の2つの条件を満たす場合のみです。1. 音節が母音終わりであること。2. 単語が内容語であること。内容語とは、機能語の逆で、文法的機能ではなく、話題の内容を表現する機能を持った語彙です。エスペラントの場合は内容語には品詞語尾があるためすぐに判別できます。

最後に、エスペラントの音声は世界中の様々な言語話者に受け入れられるよう配慮されています。多少訛りがあっても通じるよう柔軟性も持ち合わせています​。日本語話者にとって発音しやすい音も多く、基本さえ押さえれば神経質になる必要はありません。エスペラントの規則的な発音を楽しみながら、自信を持って発声してみてください。発音に慣れてくると、エスペラント特有の美しい響きが実感できるでしょう。

eo 1.3 日本語話者にとって注意すべき発音

Vortanalizo:

Prononco per kanaoj: 1 . 3   日 本 語 話 者 に と っ て 注 意 す べ き 発 音

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Vi povas provi Legilon: 1.3 日本語話者にとって注意すべき発音

Prononco per kanaoj: 1 . 3   日 本 語 話 者 に と っ て 注 意 す べ き 発 音

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