母音と音節: エスペラントには a, e, i, o, u の5つの母音があり、日本語の「あ・え・い・お・う」とほぼ同じ音で発音されます。母音は純粋母音で、発音中に舌の位置を動かしません(英語のように no が「ノウ」のような二重母音にならない、スペイン語や日本語の母音と同様のイメージです)。エスペラントの単語は、この母音を中心に音節が分かれます。一つの音節に必ず1つの母音が含まれ、母音の数だけ音節があります。ただし後述する二重母音の場合は例外的に2つの母音字で1つの音節を形成します。
アクセント(強勢): エスペラントでは 単語のアクセント(強勢)は常に後ろから2番目の音節に置かれます。これは単語ごとに変わらない厳格な規則です。例えば familio(ファミリーオ「家族」)なら mi の音節に、Esperanto(エスペラント「エスペラント」)なら ran の音節にストレスが来ます(Esperánto のように rán に強勢)。日本語のような高低アクセントとは異なり、強く発音する位置の規則ですので、各単語で決まった箇所の母音をはっきり強めに発音します。アクセント以外の母音も弱すぎずきちんと発音します(英語のように弱母音が曖昧な「ə(ア)」に落ちることはなく、すべて明瞭に発音します)。この規則のおかげで、未知の単語でもアクセントの場所に迷うことがありません。
二重母音と半母音: エスペラントでは、j と ŭ はしばしば母音と組み合わさり半母音(グライド)として振る舞います。具体的には [j](イ段の半母音、「ヤ行」音)および [w](ウ段の半母音、「ワ」の音)として、隣接する母音と一緒に二重母音を構成します。代表的な二重母音は以下の6種類です:
これらはそれぞれ一音節として発音され、jやŭ自体にはアクセントが置かれません(必ず隣の母音側にかかります)。たとえば aŭ は日本語の「アウ」のように2モーラではなく、英語「cow(カウ)」のように一連の音 [au̯] として発音します。ŭ は通常 aŭ と eŭ の形でしか現れず、単独で「子音のw」のように用いることはありません。j は母音の前でも現れますが、その場合英語 yes のyのように母音に先行する半母音として働き(例: jes イェス(はい)、sojo ソーヨ(醤油))、あるいはその前の子音とのわたり音として働きます(例: sinjoro スィニョーロ(~さん(男性)))。
エスペラントでは母音の省略や無音化は起こらないため、日本語話者にとって、母音はすべて発音することに注意が必要です。
子音連結: エスペラントでは子音が連続して現れる単語もありますが、その場合も一つ一つの子音を明瞭に発音します。例えば knabo(クナーボ、少年)のように kn で始まる語でも、[k] と [n] をそれぞれ発音します。日本語には子音のみが連続する音の並びは少ないため最初は戸惑うかもしれませんが、エスペラントでは「発音しない子音」は無いことを意識して、一音ずつ区切らずに滑らかに繋げながらもしっかり発音していきましょう。例えば ofte(オフテ「しばしば」)では f と t が続きますが、「オフテ」と2つの子音を発音します。慣れれば難しくありません。
Vi povas provi Legilon: 1.2 音節分割とアクセント
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