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エスペラント解説【代名詞】

エスペラントには「代名詞」と呼ばれる語や、その下位分類がいくつかあります。ここでは、代名詞の共通点や違い、分類について説明します。

「代名詞」の共通点

代名詞は、名詞の代わりとして使われる語です。よく「名詞の代わり」と説明されますが、実際には名詞句(名詞とその修飾語、定冠詞を含む句全体)を代替します。つまり、代名詞は名詞そのものだけでなく、名詞を修飾する語や定冠詞の意味も含んでいます。

代名詞の修飾

代名詞が修飾されることは非常に稀です。しかし、一部の代名詞(特に io や iu)は、修飾を受けることがあり、例えば「io bona」(何か良いもの)のように表現されます。修飾が行われる場合、修飾語は代名詞の後ろに置かれます。

代名詞の違い

  • 人称代名詞(mi, vi など)は、前の文で主語として使われている名詞句を指すことが多いです。
  • 相関詞表にある -u で終わる語(iu, tiu など)や unu には、代名詞としての用法と形容詞としての用法の両方があります。

代名詞の分類

エスペラントの代名詞は、以下のように分類されます:

代名詞の分類
品詞下位分類具体語彙
人称代名詞一般の人称代名詞mi, ni, vi, ĝi, li, ŝi, ili
存在代名詞oni
再帰代名詞si
(相関詞表中の)代名詞指示代名詞tio, tiu
疑問代名詞kio, kiu
存在代名詞io, iu
全称代名詞ĉio, ĉiu
不存在代名詞 nenio, neniu
(その他の)代名詞存在代名詞unu, ambaŭ, alia

所有形容詞・所有代名詞

  • 人称代名詞に -a を付けた形は、所有形容詞として使われます。また、これをそのまま所有代名詞(「~のもの」)としても使用できます。通常、冠詞はつけませんが、所有代名詞として強調する場合、定冠詞 la を付けて la mia(私のもの)とします。

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